5cantano

このブログの80%は大宮でできています。

一線を、越える。

観ていてじわりと汗をかいた。

ひとつも物音を立ててはいけないと無意識に息を止めた。

 

はい。行ってきました映画館。

観てきました検察側の罪人

あんまり直接的なことは語りませんが、

どこにネタバレが潜んでいるか私にもわかりませんので

まだ観てないよ、知りたくないよの方は回れ右ー!

 

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いや、まず、言わせてほしい。

 

二宮さん超絶かっこいいんですけど……

二宮和也さん、超絶かっこいいんですけどー!(大事なことなので2回)

 

こんなん、こんなん見せられたらもう完全降伏じゃん。

炎天下の中、砂浜にLOVEの文字を描いてしまうじゃん。

振ってる白旗の棒の先で一文字ずつ砂に文字を刻んでしまうじゃん。

自分でもちょっと何を言ってるのかよくわかりませんが

とりあえずそういう気持ち。わかってほしい。

友達と観て来て、ぽつりぽつりとよかったね……と語り

おいしいハンバーガーを食べ、電車に揺られて帰宅し、

まっすぐに自室に向かいパソコンを開き現在に至ります。

 

初めて「もう一度見て理解したい」と思ったかもしれない。

私にとって映画というのは、楽しむ対象であって思考する娯楽ではなく

どんな作品も「楽しかったかつまらなかったか」「好きかそうでもないか」

大体その2択で終わってしまう。どう感じたかとかどういう意味かとか

作り手が込めたかった映画の意味を考えようとすることはまずない。

見て考えさせられる作品よりも、見てスカッととおもしろかったー!で

終わる作品が好きだった。いや、好きだ。今でもそういうのが。

だから正直、これまでの二宮さんの映画作品も観た後は

「好きかそうでもないか」のところで感想がストップしていた。

私の好みだったら好きだし、そうでもなかったら「難しかった」で

終わってしまっていた。何回も観た!というファンの方をたくさん

見かけながらも私は2回目を観に映画館に足を運んだことはなかった。

そういう浅いもんだと思ってた。私の映画に対する向き合い方は。

でも、今回初めて「もう一度見て、理解を深めてみたい」と思った。

「もう一度見たい」は思ったことがあっても「考えたい」と

思ったことはこれまで一度もなかったのに。

最上さんが、沖野くんが、あのとき何を思っていたのかとか

どうしてそうなったのかとか、このときどんな気持ちなんだろうとか。

心情の揺れ動きについて多くは語られていないからこそ、

その目の奥を、動きを、相手を、もっとよく見てみたいと思った。

映画はテレビと違って、リピも一時停止もできないから。

「あ、今の目をもう一度……!」と思っても止まってはくれないし

検察側の罪人はどちらかというとテンポが良くスピーディーだったと思う。

どんどん話は展開していって。でもその勢いが私には丁度良くて。

BDになるのを待てばいくらだって観返すことはできるけど、

なんとなく、この暑さが終わる前にもう一度あの映画館の暗闇の中

左右から流れる音と一緒に観る人の緊迫感に包まれて見たいと思った。

 

取り調べのシーンは、一気に体温が上昇した。

観ていてじわりと汗をかいた。

ひとつも物音を立ててはいけないと無意識に息を止めた。

静と動をうまいこと使う二宮さんはこれまでも観たことがあったけど

ビーフェイスと揶揄された顔を歪め眉間にしわを寄せて

思い切り声を荒げた後に、すっと顔の力みを抜いてそっと寄り添い

耳元で囁いたときは思わず手をぐっと握りしめてしまった。

言葉の暴力で相手を傷つけるシーンなんてのはよく見るものだけど

松倉の耳元で静かにそっと囁かれる沖野の声を聞いたときは

よく切れるナイフで腕をスーッとなぞられている気分になった。 

そしてまるで突き放すようにさっと雰囲気を戻して終わってしまう

取り調べの時間は、それを観ていた私も置き去りにされて

色んな衝撃から抜け出すのに少し時間がかかった。

あのときあの場所にいる役者さんの表現を全部余すところなく観たい。

 

最上と沖野の2人のシーンは初見で語れるほど理解が追い付いていなくて。

あの後沖野がどういう決断をするのかもまだその先が想像できていない。

出ている役者さんすべてが本当に素晴らしくて。久しぶりにその作品の

世界観にどっぷりつかることができた気がする。

緊張続きなのかと思いきや案外抜きどころもあって、そこも良かった。

中だるみを感じることもなくどんどん物語が走っていくのも

集中力のない私に余計なことを考えさせる暇がなくてよかった。

ただ、終盤の方で今日が沖野くんの誕生日だってわかって

その瞬間だけ「えっ?そんな日に観にきちゃう私、粋じゃない?」とか

雑念が沸いてしまったので今度は誕生日じゃない日に観に行きます。

 

冒頭でも言った通りいつも「楽しかった!」かそうじゃないかの

感想しか抱けないやつなので映画とかドラマとかの感想を書くのが

とても苦手なんですが、なんだか今回はどうしても文字にしておきたくて。

いつになく真剣な感じで語ってますけどその一方でいつも通り普通に

「二宮さんの二重の幅最高かよ!!」とか「顔が!!良い!!」とか

「沖野くん意外とふらふら流されやすい!!男ってちょろい!!」とか

「木村先輩タンクトップ似合い過ぎかよ~!!」とか

「松重さんはほんっと、どの作品でもほんっと好き……」とか

合間合間で思ってますよ。それはそれ、これはこれだよ!

こういう感想はなんていうか、もう、反射だよね。反射的に抱くよね。

 

雑誌とかのインタビュー関連を一切追っていないので

その辺の情報が欠けている分、理解がズレることもあるかもしれないな。

そういうのをきっちり追って観た後もじっくり考えて……って

作品と真正面から向き合う人は本当にすごいと思う。尊敬する。

どういう気持ちで演じたとかどんな意味が込められているとか

そういうの、やっぱり情報として入れておくとまた見方が変わってくるんだろうなぁ。

その辺不真面目なオタクで申し訳ない。でも楽しみ方は人それぞれだということで!